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誰かの願いが叶うころ

五月文化ログ

五月はたくさんアニメやらドラマみたのでそのログブログです。タイトルは宇多田ヒカルの曲名からなんですが、コードギアスとかデビルマンクライベイビーとか、ほんと、誰かの願いが叶うころ…ってかんじの作品多かったので……胸に来る作品ばかりですが、名作にたくさん出会えてうれしいです。

 

シティハンター1期(52話)

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 シティハンターが実写映画?だか再アニメ化するらしいので、気になってみてみました。フォロワーさんが全人類冴羽りょう推しっていっていましたが、わかる。かっこよすぎる。いわゆるピカレスクロマン、ダークヒーローというものですが、コミカルなタッチで描かれているために、ぽんぽん見ることができます。毎度登場する美女キャラにも注目ですね! 絵もレトロなかんじで、古臭さを感じさせませんし、長いですが見てみる価値はあるかもな~と。


コードギアス反逆のルルーシュ(25話)
コードギアス反逆のルルーシュR2(25話)

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 祈りと呪いは紙一重ってことが身に染みるアニメ。わたしとしては、誰かの願いが叶うころって副題を付けたいくらいの業アニメ。全女みてほしい。
 実は小学校のころ、ほんとうにななめ読みなかんじで見たことあるんですけど、けっこうななめ見だったらしく、あんまり細かいところ覚えてないので、たのしい二週目プレイ決めました。2018年だしね。映画も見に行きます。でもこれリアルタイムで見てたらほんとに自殺してる辛さだな……って500回くらい思いました。


攻殻機動隊SAC 26話
攻殻機動隊2ndGIG 26話
攻殻機動隊SSS(映画)

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 ロボアニメ。クールでスタイリッシュ、かつおしゃれなアニメ版刑事ドラマって手触りです。謎解きや犯人を追い詰めるのを楽しむんじゃなく、作りこまれた世界観に浸ることができるタイプの作品。

 義体化(サイボーグ化)などのワードの説明はありませんが、直感的にわかるのがすごい。現実にありそうな世界のなかに圧倒的な科学が練りこまれている感じ。SF要素抜いてそのまま刑事ドラマとしても成り立ちそうな感じ。読後感になにか思わせるような切ないさわやかさがあるのが好き。
 機械とは何か、人間とは何か。何をもってして人間たり得るのか。ちょうどいま動物や家畜についてちょこっと勉強したので、それもあってすごく面白かった。全人類みてほしいけど、たぶんちゃんと腑に落ちるには何回か見返す必要があるアニメだなとも思います。完成度がとても高いアニメでした。
 タチコマちゃんに関するエピソードはみんな好きです。ぼくらはみんな生きている、と歌い、それにきみたちにはゴーストが宿っているんだねとバイオロイドくんがつぶやくシーン、情報の並列化を繰り返し、じゃああいつはちゃんと「死」を体験できたんだねというシーンなどなど、胸に残る場面が多かったです。
 特にお気に入りのシーンは、一期SACの最終話で、素子が好奇心と答えるシーンです。そっと体の奥に残るようなアニメでした。見ることができてよかったと思えます。

 

アカメが斬る!(25話)

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 息抜き感覚で見始めたラノベ原作のアニメです。メチャクチャ王道の勧善懲悪なんですが、思っている倍のスピードでバンバン人が死に、キャラクターのことごとくが死ぬのがちょっと意外で面白かったかな。あと戦闘シーンが結構見ごたえがあるのがよかったかな~。内容自体はけっこううすいし、原作のほうが重たくて充実してると思いますが、起承転結わかりやすいので重たい気持ちにならず見れます!

 成長するとどんどん重たいシーン読めなくなりますが、息抜きアニメとしてはよかったかな~と。あと武器のナマエのゴロがかわいかった。ライオネルとかパンプキンとか。

 

メンタリスト シーズン1~4(25話)
 メチャクチャ流行った海外ドラマで、一シーズン25話で、シーズン7まである刑事ドラマです。これに関しては全部見終わった後に感想を書きたいので、また後述を張りたい。


デビルマンクライベイビー(10話)

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 ネットフリックスオリジナルアニメで、デビルマンのリメイク作品です。質のいい深夜帯アニメってかんじで、絵柄としては四畳半神話体系とか化物語系の線で、R18作品です。
 悪魔が人間に紛れ込み、気づかれないうちにすこしずつ人間世界を支配しつつある中、主人公の不動明は悪魔アモンの力を手に入れたまま人間の心を保った「デビルマン」になってしまう。悪魔の力を手に入れてしまい、いままでの気弱だった性格や外見が一変する。幼いころの親友飛鳥了に誘われてのち、その爆発的な破壊力を行使していくが…。といったあらすじですね。

 

 良質なリメイクで、原作も原作アニメも見ていないのですが、これだけで一つの作品として完成されています。
 ものすごくよかった! お気に入りの作品です。エンディングは壮大な自業自得というモヤモヤが残りましたが、10話というテンポの良さで、胸に来るしんどさや、人間のような悪魔と悪魔のような人間の対比や、ものすごく非現実な色彩やキャラクターの無機物感が、逆にリアリティを生んでいるアニメかな~と。私たちの世界じゃないって思っているからこそ、安心して感情移入することができ、入り込んだ先には今生きている現実を感じることができるってかんじでしょうか。

 

 このアニメにおいて愛は支配ではなく信じることで、本当に悪魔であったのは了ただひとりで、明はやっぱりそれを救うことができなかったのだと思います。救うことはできなくても、愛において革命することはできたのかなと。この一転においては、私の大好きなアニメ少女革命ウテナと同じアプローチがあるなと思いました。
 人が人を救うことも助けることもできないと私は考えているんですが、救いと助けを求めるなら救われることも助けられることもできると思っています。

 了が救われなかったのは、了がただ一人であることを望み、そのうえで明を愛してしまったがゆえにだと思います。つまりあまりにも強い存在には助けが必要ないので、救いも発生しないし、助けられようと初めからしていない人を助けることができません。人間は弱くて愚かで悪魔的であることを強調する場面の多い作品ですが、その弱さゆえに愛が生じえるというのが一番大事なポイントかな~とも思いました。

 9話のハグのシーンは、了という大きな絶望にわずかにでも勝ったという意味を持ち、それは美樹の信じることをあきらめない心から生まれたものです。人間は他のことを理解することはほとんどできないけれど、他の存在の中に光があることを信じることはできます。この無条件的で一見無謀な信じるというエネルギーことが、人間が人間でいられる、人間たり得る条件の最後の一つなのかなと。

 

 美樹は自分を魔女であることを否定しませんでした。セックスという身体的つながりも血縁関係もない美樹と明にとって家族として過ごしてきた思いやりと日々こそが絆という契約なのかなと。魔女でありつづけ、悪魔を否定しなかったことが美樹の愛情であり、魔女狩りの原因だとも思います。とにかく好感の持てるヒロインでした。すごく好きなキャラクターです。

 美樹にとっても了にとっても、明はずっと泣き虫のままでしたが、了は明を愛していても、きっと信じてはいなかったと思います。その意味で、やっぱりこの作品において愛は支配ではなく信じることという意味を持つなかなと。
 メチャクチャ長くなりましたが、最初からエログロがきついし、けしてハッピーエンドではない胸に来るしんどい作品ですが、ぜひ皆さんに見てほしいなあと思います。

 

全然関係ないんですけど、辺境個人ブログなのに毎月100PVくらいあるのほんとうにうれしいです。個人メモだから何か供給できているとは思えませんが、やっぱり書いてくれたものを見てもらえているっていうのはいつ何時もうれしい。

これからも細々書くと思うので、よかったら暇なときにでものぞいてね