移動祝祭日

カルチャー・旅行・試行錯誤

圧倒的エンタメ力のある生活

3月はめちゃめちゃに文化的で文化的な生活を日々おくっていた。3/1~3/6まで名古屋と京都を旅行して、3/7には小学校のころから好きだったブロガーさんのセミナーにいき、3/9~3/11は福岡にいき、3/13は上野動物園に行って映画を見て、3/20に銀座に遊びに行って…とあちこちに移動しまくった日々でした。その合間にドラマみたり映画みたり読書したり……そういえば勉強してないな……
この記事は3月の読書とかドラマとかの感想メモとかです 刑事ドラマ、あほみたいに面白い ほぼ罪 
旅行ログは下記リンク

 

<映画>
空海(KU-KAI) 美しき王妃の謎 

猫映画です(だいたいあってます)
めちゃめちゃ華やかな映画だった。中華っぽい映像美はすごく楽しめた。あとCGすごく進化してるのを感じた。脚本に関しては余計な部分(阿部仲麻呂ほぼローマ人としかいえない)があったし、とっちらかっていた部分があるのは否めない。あと染谷さんが異様にクールで(ごまかした表現です)、笑顔をくれた。白楽天との掛け合いがほぼ男子高校生だった。そっちの意味でおもしろくてどうするんだ。
でも歴史専攻としては空海密教を体得するってことと、最後の伏線(伏線なのかはわからないが)が重ねられていたのが面白かった。ていうかこの作品の空海、もう悟っててもおかしくなくない?なんなら10回くらいもう悟ってそうな勢い。ラストの「だれも苦しまない教えは見つかりましたか?」という台詞を、即身成仏を見出した空海に言わせるのはスカッときた。
結論を言えば名探偵空海と黒猫の謎っていうタイトルだと思えば、王宮をめぐる中華サスペンス映画として楽しめると思う。あとは映像美と猫です。

 

グレイテストショーマン 

圧倒的ミュージカルの力

 
ツイッターに的確な感想があったので引用 ほんとにこれ これ以外なんもいえない エンタメすぎる 脳が喜んでた

あと推し曲も張っておきます まじでパフォーマンスとして完璧すぎる

www.youtube.com

 

ST 警視庁科学特捜班
ST 白と赤の事件ファイル
ドラマのついでにみました。ST普通に面白すぎる…。おまけ的な意味で見たのでそこまで期待してなかったのが功を奏したのかまあまあ楽しめた。黒崎さんが苦手なんだけどな、みたいな顔で銃を下に打ち込むとこイケメンすぎてそこだけ3回もみた。ガンアクションはずるくない?


戦国BASARA ラストパーティ
おとまり会で見ました。やっぱムチャクチャでサイコー。わたしの推しは伊達政宗真田幸村なんですけど、推しの動きがかっこいいだけで満足できるオタクなのでムチャクチャな脚本はぜんぜん気にならなかった。まあキャラクター映画だとおもいますが、そのキャラの濃さがバサラの強みだと思います。

 

<ドラマ>
BOSSシーズン1
BOOSシーズン2
ST 白と赤の事件ファイル
臨場シーズン1
刑事ドラマほんとにおもしろすぎる わたしはミステリーがいちばんエンタメとして楽しめる人間で、カタルシスや問題提起やテーマとかわかりやすく絡められるし、事件の終わり=作品の終わりなので後味もよくてすき
BOSSもSTも明るい気持ちでみていられるし、どちらかと登場人物の人間関係やエンタメ力に力を入れているかんじです。でも臨場とかほんと話が重くておもわず泣いてしまうシーンがあった。「次はお前の言葉で書くんだ」とか「この店はうまくもなければまずくもない、通うのにぴったりの味だ」とかサイコーすぎ…。でも上司があの人だったらこわくて職場で発言できねえなと思います(小心者)


<読書>
森瑤子 カフェオリエンタル 熱い風
京極夏彦 うぶ目の夏 魍魎の函
ユルスナール 東方忌憚
吉本ばなな ハードボイルド/ハードラック ハチ公最後の恋人 アルゼンチンババア

 

京極夏彦がばかみたいにおもしろい。おもしろすぎる。というかわたしが絶対絶対絶対すきでしかない要素ばっかり入ってて何もかも楽しい。面白すぎて情緒不安定になるくらいおもしろかった。ページ数が600~1000Pくらいあるので、たまにまだおわんねえのかこれって思うときあるけど、すご~く丁寧に解きほぐして綴られているので誰が読んでもおもしろいと思う。それがすごい。わたしが妖怪がどうの、呪術がどうの、仏教がどうのそういうものに興味あってちょこちょこ勉強してるんですけど、そのおかげかさらに面白くて、もう無限でしょ…(語彙なし) ほんとに勉強は最高だな…と思い知らされる……今年は思想史を勉強するので百鬼夜行シリーズがさらに面白く読めるといいなと思ってる

 

吉本ばなな、小学生のころから読んでて、そのときからこの人の文章は女にしかかけないなと思っています。よしもとばなな論では、作品の特徴に文体の簡潔さ、後味のよさ、トリップ感があり、テーマに「オカルト」、「ラブ」、「デス」「ライフ」があるとあげている。二十歳になってから読み返すと、自分はこのひとの文章にすごく影響されていたんだなとわかって面白かった。

小学校のころ彼女の本を読んでいて、癒されたり泣いてしまうようなことはなくて、むしろすごく自分と親しい身近な感覚だと受け入れていた。オカルトやふしぎや愛みたいなものが当たり前にそこにあり、同化するような気持ちで読んでいたんだけど、ちょっと年齢があがると逆にそういうものが気持ち悪く思って倦厭していた。つまりつらいことや苦労とか、傷つけられるということというものにすごく共感していたから、癒されるとかやさしいとか、かっこわるいと思ってたんですけど、心がババアになってしまったせいかわからないけど、大学生になってから読むと、自分の出発点やルーツやそういうものが、吉本ばななの書く世界観(オカルトとか愛とかね)のなかにあるんだなと発見してしまった。

現在はほんとに愛とエモ芸人になってしまったんだけど、たぶんもしかしたらチビのころも同じだったかもねというきもち。まあつまりは愛とエモだよ(雑なまとめ)