移動祝祭日

カルチャー・旅行・試行錯誤

森瑤子にとり憑かれている

読書備忘録 9月に読んだ本です
9月は金沢にも横浜にも行ったので本当に幸せでした 金沢の旅についても書ければ書こうかな のどが痛くてなんだか寒いなと思ったら風邪をこじらせていた 眠ってはみかんを食べるを繰り返している みかんの満ち満ちた水分が痛む喉に気持ち良い 私はほんとにすぐ機嫌が良くなってしまうな 風邪なのに

9月に森瑤子にとり憑かれてから、読書が森瑤子と森瑤子以外という感じになってしまっている 江國香織といい森瑤子といい、都市派な小説が好きなのかもしれない

森瑤子
愛の予感 10月のバラ あなたに電話 砂の家 ホテルストーリー ファミリーレポート 風を探して 一種ハッピーエンド ダイアモンドストーリー 愛の記憶 香水物語 さよならに乾杯 カサノバのため息 非常識の美学 結婚式

とくに面白かったのはやっぱり長編小説かな 一種ハッピーエンドと砂の家、愛の予感 森瑤子の小説はほぼラヴストーリーなんだけど、家族の情や尊厳というものが深く蔦のように絡みついているので、そこが面白い 男と女のことが1番面白いと森瑤子は言うが、確かにそうかもしれない この世の中には女と男しかいないのだ あとは文体がすごくするすると頭に入ってくるのが気持ちよい

森瑤子以外
MAZE 象と耳鳴り 恩田陸
東京奇譚集 スプートニクの恋人 風の声を聞け 村上春樹
水無月の墓 小池真理子
なめらかで熱くて甘苦しくて 川上弘美
ニューヨークの女性の強く美しく生きる方法 エリカ
シンプルだから贅沢 ドミニック・ローホー


恩田陸は小学校のころから読んでいる作家で、いろんな作風に挑戦するがミステリ以外ではあんまり光るところない作家 かわりにミステリはハチャメチャに面白いと思う私の所感です MAZEは途中まで面白かったが、後半の仕切りれトンボなのが惜しい 象と耳鳴りは短くまとめられている上にぞわりとさせるエスプリが効いていて面白かった

村上春樹東京奇譚集は実は再読 読んだのを忘れてまた借りたというわけだ 最初に読んだのは中学生で、次が高校生のとろ これで3回目である 私は読んだ本を再読するということはほとんどしないのでちょっと因果的だ スプートニクの恋人も風の声を聞けも面白かったが、風の声を聞けは今の文体とは違う村上春樹が楽しめるし、なんだか愛に満ちて読んでいる時なぜか胸がいっぱいになってしまった 19歳からなんだか感傷的がすぎるふうが強く、ちょぅとしたことですぐ胸がいっぱいになってうるっときてしまう もしやもう歳なのか いやそんなわけはあるまいが

その他
川上弘美のなめらかで熱くて甘苦しくてに入ってる青という妊娠に関する短編があまりにも面白かった とにかく面白かった 私は子どもなどは欲しくないと突っ張るような女だが、このうちに何かをはちきれんばかりに孕む感じ、動物的な感覚にするどくなってしまい、理知から遠ざかってしまうこと、得体の知れないものを抱えている感じなどは女でなければ分からないと思う 女でよかった
あとの2冊はいわゆる生き方本である よく自己啓発本や女性の生き方本を読むのが好きで、ブックオフで安くなっているのを見るとついつい買ってしまう この手の本で1番好きなのはフランス人は服を10着しか持たないという本 おそらく自分のスタイルやそういうものがほしくて読んでいる ウーン未熟

合計で25冊読んでいる 免許試験や旅行やバイトの面接やらしながら暇を見つければ本を読むようになっている むかしから秋の時期に読書のスイッチが入って、異様に読書にとり憑かれるので、その一環なのかもしれない 9月の月の目標にしていたことも、だいたい叶えられたしセプテンバーは本当にサイコーだった いつまで森瑤子ブームが続くのかは自分でも楽しみ 図書館の開架にある本はもうだいたい読んでしまって、外部保管書庫にも手を出している 森瑤子はエッセイ含め100冊以上本を出しているが、もしかしたらすべて読みきってしまうかもしれない なんてね

ちなみに10月の目標はぜんぜん達成できていない アルバイトがクオリティオブライフを下げている しかし読書は本当に楽しい バイトへの移動時間が片道1時間半で、その時間をほんとにまるまる読書に費やしている なんだかんど今日もブックオフで本を買ってしまった とり憑かれている