移動祝祭日

カルチャー・旅行・試行錯誤

あらゆる双子は鳥である

四方田犬彦先生の、『すべての鳥を放つ』を読んだので、感想です。

タイトルは今回取り上げる小説のキャッチコピー「謎があった。あらゆる双子は鳥である」から。何度見返しても美しいセンテンスだ…。

 

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https://unsplash.com/photos/WPmPsdX2ySw

 

あらすじ

謎があった。あらゆる双子は鳥である。パリの博物館でこの言葉に出逢って以来、ぼくはもう一人の分身に囚われることになった。大学入学そうそう、彼に間違えられ、政治的な暴力を振るわれた。ぼくが追いかけているのは誰か。地の果てのマダガスカルに置き去りにされていることに、何の意味があるのか。問題なのはぼくの孤独なのではない。世界が孤独だという事実だ。最初の長編小説。(新潮社ホームページより)

 

 

感想:小説という体をとった哲学的実用本。この世の中に「本当のこと」は存在するのか? そもそも「存在」するとはどういうことなのか?という問いを小説の形で描こうとした小説。感想というより解釈が楽しい本だった。

 

帯、想定、そしてタイトルの美しさで手を取った。タイトルも引っ掛かりのある、緩急のある書体で「静謐な美しさ」という観念をうまく手に取れる形にとどめているように思う。

謎があった、あらゆる双子は鳥である。この言葉にぐっとこない文章好きはいないのではないか…? 謎であるのに、すでに解き明かされていて、大事なことは何も伝わってこない。この小説の本質をうまくついている文章ではないかな。

 

そもそも読んでいるうちに、これは小説なのか? と疑問に思うようになる本だった。私としては、考えるための本という意味で哲学的な実用書に近いような気もする。(哲学に関してはにわかでしかないからあんまり言及できない、あくまで「考えること」のための本という意味に留めたい)

生きているうちに、「本当のこと」を見つけることはできるのか? 果たして本質とは何か? この問いに対して文章の形で答えたようにも思える。

 

主人公や登場人物の人格やキャラクター性に重きは置かれず、その魂のところにすごく重点が置かれているように感じた。

読み進めていくうちに、主人公は、無知で素朴で、そのために特別女の子に可愛がられている「ザ・主人公」から、人格を引き剥がされた「主人公という記憶が連続した存在」の語り部に変わる。作中には四方田先生と同じ名前の登場人物が出てきて、現実と小説という幻想が崩されていく。

読んでいるこっちも、何を読んでいるのかがわからなくなってくる。何をしたいのか、何がわかるのか、そもそもこの小説は本当に小説なのかわからなくなってくる。しかし、四方田先生はわざとそれを体感させたかったのではないかと読後に感じた。

というか、読み進めるためには、そう解釈するほかなかった。いまだに「読む」ことはうまくできない、難しい…。

 

恋人の立場にある未紀は存在しているのかも怪しく、生きていると思ったらいつの間にか死んでいたりする。主人公はやがて、自分にすごく似ているらしいのに、自分とは違って、大学生時代から学生運動の暴力と直面し続けた「木村」という男を意識するようになる。そこで双子の鳥というモチーフが登場する。

双子の鳥に関しては、呪術について書かれた「金枝篇」に乗っていたような気がする……あるいはどこかで読んだ世界の民俗学の本かな……。

 

自分とすごく似ているドッペルゲンガーがこの世にいて、どちらかが死んでいればより簡単に生きることができるとき、そのドッペルゲンガーを殺したとして、果たして生き残っているのは本当に自分なのか? という命題がある気がした。

作中では栄誉や蓄えや家族は「本質」として扱われない。そこに生きていることという意味での「存在」や、連続した記憶という意味での「存在」も本当のこととして書かれない。最後になって主人公が木村に会った時にかわした会話やエピローグから考えるに、作中における「本当のこと」とは「存在するかどうかもわからない魂」のことかなと思いました。

「本当のこと」というのは生きていくことに必要なことではない。しかし、個々人における「本当のこと」を求めないのなら、生きている意味はない。作中で皮肉られる知識層とその成功の様子、主人公の孤独さとみすぼらしさはそこに起因するのではないか。

 

魂と何度も繰り返しましたが、私は魂のことをうまく言葉にできない。

今考えられる限りだと、その人がその人たるすべてのことかなあと思います。DNAレベルの個性や違い、生育環境、性格、今までの性格、肉体の形、周囲からの影響など、一人の人間を形作るには世界ひとつを存在させないと成り立たない。その世界ひとつぶんでようやく生まれてきた一人の人間のすべての原因になるものが魂かなと思います。

だから「問題なのは世界が孤独という事実」と書かれるのかなと。すべての鳥を放つときは、私にはこないと思います。本当のこと(あるいは本質?)を見つけることだけが人生でないから、本当のことを見つけずに死んでいく選択だってある。でもこの世界に生きる何人かが鳥を放つのかなと思います。これは「自分にとって本当のこと」を見つけられた人の話なんだと思います。そういう意味ではすごくハッピーエンドだよね。

 

この本の読み方はエンタメとして楽しむことではなく、自らが考えながら読むというところにある気がします。受ける人には受ける本かな。少なくとも私はたくさん解釈できた点で楽しかったです。

 

紹介図書:読むのに時間がかかったが、できる限り読解を頑張らなければいけない本と出会うことは幸せなことなので、解釈の難しい本を読んでみたいときにどうぞ

四方田犬彦『すべての鳥を放つ』(新潮社:2019年1月31日) 定価:2200円(税込)

https://www.shinchosha.co.jp/book/367110/ 

今すぐにキャラメルコーン買ってきて

タイトルは佐藤真由美の短歌です。今回は女の本を紹介するので、女の歌を引用しました。この短歌は読んだ人の解釈によって、背景が変わるので面白い。

今すぐにキャラメルコーン買ってきて そうじゃなければ妻と別れて 

柚木麻子先生の『Butter』(新潮社:2017年4月21日発刊)を読んだので、その感想ブログです。あんまり読書感想を書くことはないんですが、今年は読書感想も書いて行きたいなと思ったので。

 

 

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あらすじ

男たちから次々に金を奪った末、三件の殺害容疑で逮捕された女、梶井真奈子。世間を賑わせたのは、彼女の決して若くも美しくもない容姿だった。週刊誌で働く30代の女性記者・里佳は、梶井への取材を重ねるうち、欲望に忠実な彼女の言動に振り回されるようになっていく。濃厚なコクと鮮烈な舌触りで著者の新境地を開く、圧倒的長編小説。(新潮社ホームページより)

 

感想:私たちは魂や言葉や体験を、分け合うことでつながっている。分け合えないのは豊かなのではなく、貧しく孤独なことだ。

 

柚木麻子先生を知ったのは、インターン先の読書会で、柚木先生が話し手を担当していらっしゃったことがきっかけだ。実は一言だけ話したこともある。(まあ話したというレベルではないだろうが)

シスターフッド(女同士の連帯)を書かれている作家ということで、一度は読みたいと思っていたが、まさか企業研究の一環で読むことになろうとは思ってもみなかった。

 

私も名前と簡単な概要だけは知っている「キジマナ」事件(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A6%96%E9%83%BD%E5%9C%8F%E9%80%A3%E7%B6%9A%E4%B8%8D%E5%AF%A9%E6%AD%BB%E4%BA%8B%E4%BB%B6)を下敷きに書かれた作品で、愛人を職業に生きてきた女・梶井と、痩せ型キャリアウーマンの里香、幸せな専業主婦となった里香の親友・玲子の3人がメインキャストとして登場する。

 

梶井は、王道で正統な血統を持つ「美食」をとみに愛していて、自分の代わりに里香に食べて感想を言うように告げる。取材のためだから、と梶井の言う美食を辿っていくうち、およそ「欲望」や「飽食」といったものを知らない里香は、それのみで生きてきた梶井にだんだんと惹かれていく。「エシレバターのバター醤油ご飯」とか「セックスした後に食べるバターラーメン」とか「一流レストランのフルコース」などが紹介されるのだけど、ことごとくバターが出てくる。しかも美味しそうなんだこれが……。読んでいる途中で耐えられなくてバターを使ったメニューを食べてみたくなること請け合いだ。私がそうだし。

 

特にバター醤油ご飯の描写が本当に美味しそうで、耐えきれずにその日バター醤油ご飯を食べてしまった。エシレバターはずっと気になっていたのでいつか買ってみたい。梶井は美味しいバターを食べると落ちる気がする、といっていたが、これに似た表現を江國香織先生が「雨はコーラが飲めない」だかで書いていたような気がする。出てきたバターをそのまま食べてしまう幼年期の先生の思い出のエッセーだったような。

バターは途中まで固形だが、すぐに融点を迎えて溶けていってしまう。いつの間にか口の中にはその濃い余波や余韻だけが残っている。味よりも密度や濃度の方がずっと強いから、「落ちる」のかなと考えた。

 

主役の里香より、梶井や玲子の方が私には印象的だった。

梶井が「七面鳥を食べにきてください」という里香の言葉で泣いてしまうところ、それなのに里香を紙面上で弾劾するところに、彼女の本質が現れているような気がする。自意識や、自尊心でどうにもならなくなってしまった、「女」という生き物の成れの果て。

自分はこんなんじゃないと思いながらも、現実に負け続け、勝てるステージだけで成長もせず、現実を見ずに育ちきってしまった。だから彼女は「落ちる」しかない。彼女のために社会は存在しない。世界が振り向くのを、彼女はずっと待っていたんだろうなあと思う。

里香は彼女の友達になれなかったけれど、それは彼女が心の脂肪を落としきれなかったからだろうなと思った。作中に「適正」という観念が何回か出てくる。里香も玲子も自分の魂の適正を測りながら生きている。だけど梶井は過剰に愛されること、注目されることだけを求めてしまった。彼女の不幸は、友達がいないことなんだろう。そして分け合えないことだ。

森瑤子先生の本の中で(タイトルは忘れたけれど)「飽食ののちには寂しさしか残らない」という一文があり、なぜだか忘れられず覚えているのだが、梶井はきっとずっとさみしく、だれかを攻撃して、何かを貶めなければ生きていけなかったんだろうなと感じさせる。

先生は女のことを書くのが本当にうまい。梶井は人間ではなく、「女」でしかなかったんだろうなと考えながら読んでいた。この作品には、女性に刺さる描写がいくつもある。男女は問わないけど、やっぱり女性に読んでほしい。

 

中島敦の「山月記」で、「尊大な羞恥心と臆病な自尊心」という言い回しがあるが、彼女はまさしく虎になってしまったんだろう。ちびくろサンボの虎たちは実は彼女なのかもしれない。

 

余談かもしれないけど、表紙がこっくりとした手触りなのも良かった。手触りを楽しめる点で、やっぱり紙の本が好き。体験に「深さ」というパースペクティブを与えてくれるのは形なんだろうなあと思う。

 

 

 紹介図書:バターを用意してから読んでください

柚木麻子『Butter』(新潮社、2017年) 定価:1760円(税込)

https://www.shinchosha.co.jp/book/335532/

あなたもわたしもこの星にいる

東京で仕事を見つけ、暮らしていくことを決めたことにまつわる所感ブログ。タイトルは佐藤りえの短歌から。

どんなに遠くへ逃げてみたところであなたもわたしもこの星にいる

 

 

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父はその昔、香港に長いこと住んでいたらしい。その頃に母に出会い、結婚し、子供を設けた。私だ。

私はイギリス返還直後の香港に生まれ、幼児期を母の母国フィリピンで過ごし、それ以後18で上京するまで長野で育ててもらった。在学中は東京区外にいて、就職を機に23区内に引っ越すことになった。場所が違えば環境も変わり、付き合う人が変わり、生活が変わる。私の考え方も、居場所の遍歴とともに変化してきた。

 

暮らす場所の合う合わないは人それぞれだけど、私には今の暮らしが一番自分に向いている。都市周縁部の、その土地に根付いて暮らす人と、入れ替わる人とが層をなして作られた街並みや街の温度。ここを帰ってくる場所として定めている人が多く、自転車や徒歩で日用品の買い物に行け、都市部への導線が引かれている街。

 

田舎に住んでいると、それすら車がないと難しい。

私は最寄りの駅まで徒歩で二時間以上かかる田舎の、築五十年の木造建築で育った、都市的な暮らしやすさとはほぼ縁がなかった。「買い物」というのは車で15分かかるスーパーに食材を買いに行くことを意味していた。消費にまつわる娯楽は、二ヶ月に一回、他県の大きなイオンモールまで服を買いに行くこと、本屋さんで本を買うこと、この二種類に分けられていた。

読書やゲームやインターネット以外の文化的娯楽が乏しく、映画は一年に一度見に行く程度だった。映画はビデオ屋さんで借りてくるものだったので、最新作を劇場で見ることに意義を感じなかった。ましてや舞台やライブなんて遠い世界の文化だった。

 

地元は、私の生まれ育った土地は、標高が高く、山が美しく映え、水や空気が綺麗で、退屈と平和が一緒くたになっている場所だ。おじいちゃんとおばあちゃんがゆっくり道を歩いていて、挨拶すると当たり前に挨拶が帰ってくる。あんまり平和なせいで、鍵をかけない家も多い。きっとこういう高原に近い、穏やかで、自然と地続きな土地が住みやすい人も多いだろう。

でも、私はきっともうここに住み続けられないな、と強く思う。あるいは、信じている。

 

上京したことを後悔したことは一度もなかった。先輩にセクハラされても、ダサすぎる自分に絶望しても。犯罪率は地元よりもずっとずっと高いし、家賃も高いし、きちんと暮らしていないと惨めな気分になることが多いけど、それでも都会という環境は、私を最適化してくれる。お洒落をした人があちこちにいるということ、美術館や図書館などの文化施設にアクセスするのが当たり前という人が多いということ、政治やジェンダーに関心のある人とコミュニケーションできるということ。街に、都市に賑わいや活気があるということ。自分で、自分の思う美しいものを選べること。

 

田舎に住むということは、私が誰の子供かということは周知の事実であることで、誰がどこに進学したとか就職したのかというのは、コミュニティ内で共有されていくことだ。そして、私にとって、私の地元には、美しさを選択することに後ろめたさを感じさせる、平和と地続きの閉塞感があった。私の求める「美しいもの」たちは全て遠く、私のような人間の手の届かない場所にあるのだと諦めてしまいやすい空気が流れていた。

 

東京には、私の信じる「美しい」をより手に入れやすい環境がある。私にとって東京で暮らすということは、自分がいいと思ったデザインのお皿や、ワンピースや、知識や思想に、アクセスしやすい場所で暮らすということだ。それはありとあらゆる選択肢を増やすこととも言える。例えば夫婦別姓について人と議論すること、どのエアコンを買うか相談すること。(私の実家にはエアコンがない)

ここに住んでいる私は、私の考える美しいもの全てを物理的に諦めずにいられる。

 

美しさというギフトは、誰からももらえないし、どこに行っても買えやしない。両親から器や環境は与えられるかもしれないが、与えられてばかりの器では自ら輝きを発しにくい。美しさとはつまり、自分で自分に与える、自分にしか見いだせない、大切なギフトなのだ。

http://milieu.ink/column/aestheticより(最終閲覧日時:2020年3月9日)

 

塩谷舞(https://twitter.com/ciotan)さんのオピニオンメディア、「milieu」(http://milieu.ink/)の「美しくあること、とは」という記事から、特に美しい一文を紹介したい。

 

高校生の頃、あるいは中学生の頃、友達と遊ぶ場所すら自分ではほとんど選べなかった。でもいまは、どんな街でどんな遊びをするか、自分で選べる。自分の責任で考えられる。まずはじめから、諦めずにいられる。その環境が、私をまた、「生きていて気持ちのいい私」に育ててくれる。

 

パンの成形をしながら、居心地のいい自分でいられる場所を選ぶことも、ライフハックの一つかもしれないと考えた。求める大きさにパン生地をカットするように、住みやすい街を探すこと。居心地のいい土地がアイデンティティのフレームになることで、今までの自分と気持ちよく付き合えることも、きっとあるだろう。

 

引用メディア:milieu(http://milieu.ink/)より、「美しくあるとこと、とは」(http://milieu.ink/column/aesthetic)(最終閲覧日:2020年3月9日) サイトデザインから、エッセイテーマ、フォントに至るまで考え抜かれているウツクシメディアなので、センスを求める方はぜひ

 

 

道はいつでも決まっている

タイトルは吉本ばななの『キッチン』から。

道はいつでも決まっている。毎日の呼吸が、まなざしが、繰り返す日々が自然と決めてしまうのだ。

 けっこう情緒多めの引越しにまつわる雑記。

 

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引っ越しをした。

結構前からダンボールに荷物をまとめていたにもかかわらず、あまりにも終わりが見えないから、もしかして一生終わらないかと思った。何せ引っ越し業者さんが家具を運び込んでくれている間もずっと荷物をダンボールに押し込んでいた。なんならほぼ徹夜でキッチン用品を片付けてたのに終わらないから、気持ちがおしまいになった。締め切りがギリギリすぎて三徹してる同人作家さんってこんな気持ちなのかなって思っちゃったもんね。

 

業者さんが午後四時に引き上げて行き、元の家から持ってきた(家に合わないために、のちに処分することになる)大きい家具と、40箱もあるダンボールに囲まれ、同居人と二人で途方に暮れてしまった。もしかして引越しって一生終わらないのではないか?(錯覚)

長野から母が手伝いに来てくれたけど、片付けても片付けても荷物が出てくるから、逆に楽しくなってきた。やることが多すぎて、もはやそういうゲームみたいに思えてくるあの感じ。

 

ダンボールの山の間で、ウーバーイーツで頼んだご飯を三人で囲んで食べた。お腹がぺこぺこで、ご飯はほかほかで、給食の時間をふと思い出した。もうあんな大人数の同じ年頃の人と、一同にご飯を食べることはないだろうな。

お風呂のガスを契約するのを忘れたから銭湯に行かなくちゃいけなくて、昭和からやってる文化遺産みたいなお風呂やさんへぞろ歩いた。お湯がありえないくらい熱くて、五分で体が芯まであったまり、秒速でお湯から上がった。常連のおばあちゃんが番頭さんと話している声が、脱衣室にまで丸聞こえで、なんだかニコニコしてしまった。うーん、地元感。

ドライヤーがおかまドライヤーしかないから、私は諦めてタオルドライしたけれど、母はアトラクションみたいに楽しんでいた。意外と乾いたそうだけど、大きくて見慣れないから、多分私が試す日はこないだろうな。

 

自分の服を一枚一枚ハンガーにかけながら、物の位置を一つ一つ定めながら、18歳の春の、上京のために越してきたことを思い出す。

私はまだ未成年で、東京に出てきたばかりで、一人暮らしで、自分がいかに親に守られていたかを一つも知らなかった。ご飯を炊くのも、洗濯機を回すのも初めてだった。柔軟剤と洗剤を分けていれることを知らなかった。実家が古すぎて、お風呂の乾燥をしたことがなかったから、カビがよく発生した。生活することに生じる全ての労務が煩わしく、うまくできない自分がやってられなかった。

今よりずっとばかだったので、生きていくこと、生活に負けない日々を送ることが生む、仕事の美しさをばかにしていた。

 

毎日料理している人、毎日自分で生活している人の家事の仕草や、仕事ぶりは、日々の埃をとり払い、人間をより長持ちさせてくれる。中国の茶器は使われることで艶を増して美しくなると聞いた、家の仕事をする人の美しさはそれに似ている。自分とだれかの快適についてよく考えていて、繰り返されることによって、より独自の進化を遂げる。

母にも、同居人にも、家事仕事をする人特有の光りがある。生活に負けない光。維持していく光。

 

18歳の私はあまりにも家事ができないことを理由の一つに同居人の家に転がり込み、自らの衣食住の快適を得た。それからおよそ三年半の半同棲を続け、22になってから、住居を同じくすることになった。

同居人は三年半にかけて、家事の一切を教えてくれた。私は三年半かけて基本的な家事をこなせるようになった。牛歩の歩みだ。懲りずに教えてくれる存在に感謝しきり。基礎的なことができるようになってようやく、生活を繰り返すことがいやじゃなくなった。生活することの本質が、少しだけ分かった。家事とはケアそのものなのだ。

 

東畑先生が、【大佛次郎論壇賞(第19回)】【紀伊國屋じんぶん大賞(2020)】を受賞した、『居るのはつらいよ: ケアとセラピーについての覚書』の文中には、ケアに属する労働は可視化されにくく、対価を低く見られがちで、うまく営まれている時ほど存在が透明化しやすいとある。先生はケア的労働についての例で、家事労働を一つ取り上げている。ケア的労働は、それが機能不全になった時に初めて、その重要性が現れる。これを読んだ家事労働担当者は全くその通りだとうなづくだろう。

ケアすることを前提に、暮らしは成り立っている。暮らしは、ケアされなければ決して適切にも、快適にもならないのだ。そして私は18年以上、ケアだけをしてもらい続けていて、最近になってようやく、だれかをケアできるようになった。少しだけだけど。

 

それぞれの家を引き上げ、一つの家で暮らすために、家具を品定めしたり、収納道具を吟味して、私の人生史上最も美しい、暮らしやすい部屋が完成した。

その部屋で数日過ごして見て、過ごしやすい部屋は、「暮らしに適切」というだけで人間という生き物をケアすることが分かった。住み心地のいい空間は、ただ在るだけで生き物を守ることができる。ケアを維持しにくい環境に暮らし続けると、人間は「居る」ことが難しくなっていく。存在して居るだけのことが、難しいことすらあるのだ。人間は、ケアされなければ生きていけない。

18の一人暮らしの私の家、あるいは何十年も前に建てたから、住居の導線がめちゃくちゃになっている実家に暮らしていたから、私にはそのことがよくわかる。何にもできない夜に、ボタン一つでお湯が飲めることは、存在の維持を助ける。

 

母は、引越して三日目の朝に帰っていった。本当はもう一日手伝えるけど、一週間分の買い出しをしなきゃいけないから、もう帰らなきゃと言っていた。私は結構さみしくて、もう一日いなよと何回か言ったけど、母は帰って行った。母と父にケアされ続けて生きてきた私は、大人はだれにケアされるのだろうと考える。東畑先生は著作の中で、子供のような、個人を絶対的に必要とする存在が、居るだけでケアになることがあると言っていたけれど、私はもう22で、もっと他のケアの方法ができるはずなんだ。

 

書類の関係で帰省した際に、お母さんと一緒に買い物をした。お父さんとテレビを見ながら雑談し、冗談を言って笑い、音楽を聴いて、何か買うときには相談をする。お父さんの大量の本の整理を手伝って、料理を作って東京に戻った。一緒に過ごすこと、一人にさせないこと、手伝うこと、だれかのために何かをすること。多分きっと、これもケアだ。

 

家事に限らず、仕事をする人は、ケアをする人の光を持っている。繰り返すことで磨かれ続ける、まるい光を。

依然として味付けが濃くなりすぎてしまう私の手にも、いつかケアの光は宿るだろうか。

 

 

紹介図書:良書なのでぜひみんな読んでくれ

東畑開人『居るのはつらいよ: ケアとセラピーについての覚書』(医学書院、2019年2月)

定価:2,200円 

http://www.igaku-shoin.co.jp/bookDetail.do?book=106574

  

 

忘るまじ我らの夏を

2018下半期〜から今にかけての美容メモ
めちゃくちゃ久しぶりに美容メモを更新します。がっつりコスメだけの記事ですね。ボディクリームとかヘアケア系は、これだ!と思うのに出会えてしまったので、もうボディケア系を更新することがないかもしれませんね…。
 
タイトルは椎名林檎の「長く短い祭」から。本家と、最近知ったシンガー竹内アンナさんのカバーを貼ります。カバーで好きだなあと思うことがほとんどないのですが、竹内アンナさんのカバーは、カバーする意義があるなあと思える声なので、よければぜひ。
 
 
 

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<スキンケア変遷>
クレンジング
スリーのオイル→RMKクレンジングバーム
 
丁寧にクレンジングするともっちりしっとりするのがクレンジングバームなんだなあと思います。ただし二度洗い必要なのでそこが面倒かも。あとは二度洗いの時に洗浄力の強い石鹸を使うとお風呂から上がった時にぱりぱりする気がします。
あとは実家用にビフィストの温感クレンジングバームをかいました。
 
 
化粧水・乳液
ミノン→??→無印の化粧水と乳液
ミノンは保湿もされるし、ちょっと飽きが来ちゃうけど、それ以外は百点でしたね…。今使っている無印との間に何かを使っていたはずなのですが、思い出せないレベルなのであんまり印象に残らない化粧水だったのでは、と思っています。無印は可もなく不可もなしという印象。ずっと平均点を取っている感じでした。
あとは実家用に資生堂のプレイリストをかいました。乳液がジェルなのが不満なのですが、化粧水は香りが良くて好きです。匂いがいいのは大事よね…。
それから冬用にヴァセリンとマークスアンドウェブのアイクリームを導入! アイクリームは毎日塗っています。目を酷使しているので、早いうちに使おうと思っていました。ヴァセリンは特に乾燥するなと思った日にほおの高いところに塗っています。体温が上がると溶けてベトベトになり、それが朝まで続区ので、保湿されている感じがバシバシありますね。
美容液はいつまでたっても使い終われないキールズの青の保湿美容液を使い続けています。
 
 
ボディケア
ジョンソンベビーローション(ラベンダーの香り)→ヴァセリン ボディクリーム(今)
 
ジョンソンベビーローションのラベンダーの香りをずっと使っていたのですが、たまたま手に貼らなかったので、ヴァセリンのボディクリームを購入。さすがヴァセリン、めちゃくちゃ保湿されます。ただこれもそろそろ使い終わりそうなので、元々使用していたジョンソンに戻ろうかなあと思っています。コスパはちょっと悪いかもしれないけど、香りが好きすぎる。私は結構香りで好みが決まるので嬉しいです。
馬油のボディミルクも買ったのですが、冬は保湿が足りなかったため、夏用に眠らせています。
ボディスクラブは、サボンとオウベイビーを使いきり、オウベイビーの季節限定の香りを使い続けています。たま〜に好みじゃない香りが出た時は、無香料のものを買っている感じ。サボンはすごいモチモチになるけど、高いからなかなか手が出ませんね…。
 
 
ヘアケア
ハニーのヘアシャンプー→ザ・パブリック・オーガニック →馬油シャンプー・コンディショナー(今)
 
ハニーもパブリックオーガニックも、あんまり好きな質感に仕上がらず、頑張って使いきりました…。人生であんまりシャンプーにヒットしたことがなかったのですが、馬油は人生トップでの仕上がりです! めちゃくちゃ好き…。香りも好きだし、髪もさらさらしつつしっとり感も失わないし、ツヤも出るし、パサつかないし……。いいものに出会ってしまったからもうしばらくはこのシャンプーを使い続けようと思います。
あとは、ナプラのヘアバームを買いました。柑橘系のいい匂いが好きですね。
 
<コスメ変遷>
使い終わったもの
・オペラのシアーリップカラーのコーラルオレンジ
秒速で終わる。秒速で。色もかわいいし、塗り心地も好きなんだけどコスパが悪すぎる…ので、次はリップティントの方を買おうかなと思っています。まあ、まずそれよりも積みリップを片付けてからですが…。
 
メイベリンのパウダーインアイブロウペンシル
一ヶ月持たないくらいに終わりましたが、結構好きな仕上がりでかけるので大好き。使い切った時に買おうと思っていたドラッグストアで見つからなかったので、マジョマジョのものを代用していますが、マジョマジョを使ったらまた戻ってきたいですね。
 
ちふれのアイブロウペンシル
長持ちするけど硬いかな〜〜〜。色は黒髪の人にぴったりだと思うんですけど、なにぶん固すぎるので次回はリピートなしです。細くてやすくてブラシもあるので、硬いのが好きな人にはおすすめですね。
 
購入したもの
・マジョマジョ ブローカスタマイズソードカット
メイベリンの代用で買いました。ちょっと硬いけど色味がメイベリンのものに近いので使用しています。もう少し使ってみてからリピートは考えるけど、描きやすさはメイベリンのものが好きだなあと思っています。
 
キャンメイク カラーミキシングコンシーラー
クマがすごい女なんですけど、青クマだったということが判明して、オレンジ色で隠すと消えるので、三色入っているものを買いました。近々伊勢丹に証明写真を撮りに行くのですが、めちゃくちゃオレンジを使って隠していこうと思います。
 
・ザセム コンシーラー1.5
死ぬほどあちこちで良いと言われ続けているので買いました。安いし。感想はニキビは隠れる!って感じですかね、私はちょっと硬いかな?とも思ったけど、まだ使いこなせてないだけなのかもしれません。小さいし持ち運びやすいのが嬉しい。ただ上のキャンメイクのミキシングコンシーラーの方が便利で安いから、リピはなしかなあ。
 
・フローフシ エアリィファンディ
筆が使いたかったから買いました。3500円もしたけど、感想は微妙…、としか言えない感じ。筆が使えるのはいいんですが、それ以外に旨みは特にないかなあと思います。ただファンデが持ち歩けるのは嬉しいかも。私にはあんまりないですが、朝から晩まで気が抜けない日には嬉しいカモですね!
 
 
今持っているコスメメモ
<ベースメイク>
日焼け止め
・マークスアンドウェブ
下地
・ポール&ジョー モイスチュアライジング ファンデーション プライマー S
・ピディット モイストコントロールラベンダー
ファンデーション
(なんとコウゲンドウのお気に入りパウダーファンデは落として割ってしまったのだ…高かったのに…悔しい…)
・フローフシ エアリィファンディ
ハイライト・シェーディング
エチュードハウス プレイ101スティックデュオ
キャンメイク ハイライト
 
<ポイントメイク>
チーク
・NARSチークブラッシュ(ブラウン系)
・マジョマジョ パウダーチーク(オレンジ系)
・スック パウダーチーク春菫(ピンク系)
・マジョマジョ ブローカスタマイズソードカット
・ヴィセ カラーリングパウダーアイブロウ
・ヘビーローテション カラーリングアイブロウ(眉マスカラ)
マスカラ
キャンメイク マスカラ下地
メイベリン ボリュームエクスプレス ラッシュセンセーション(セパレート系・ブラウン)
・エテュセ 美束ボリュームマスカラ(ボリューム系・黒)
アイシャドウ
エチュードハウス 単色(偏光パール・ブラウンレッド)
・マジョマジョ コルク(淡色ピンク)
・マキアージュ ドラマティックスタイリングアイズ(パレット・ブラウン系)
・エクセル シマリングシャドウ(クリーム・ブラウン)
 
<リップ>
・ジョンマスターオーガニック リップクリーム
・ナーズ(MLBB・マット)
・RMK(コーラルベージュ)
・ポール&ジョー(青みピンク)
・ボンボンリップティント(ピンク)
・ケイト リップグロス(イエロー)
・イプサ (トマトピンク)
 
スキンケアはいつか自分にぴったりのアイテムが見つかりそうですが、コスメに関してはこれだ!と思えるものは見つかりませんね…。年齢とともに変わるというのもネック。今の所サイコーだなと思っているのは、スックのチークとナーズのリップくらいですかね。色が可愛すぎる。
 
 

やさしいことをふかく

遅ればせながら、今年の目標を明記しておこうかなあと思います。ブログがあると表明できていいですね。ちょっと恥ずかしいけど…。
タイトルは井上ひさしの言葉から。
 
むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに。
 
 

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今年の目標
・キャッシュレスにする
→ミニウォレットを買う(ぴったりなのが見つかれば)
→キャッシュカードを申請する☑︎
・就活成功させる
→志望に受かることはもちろん
何よりもやりきって、納得した就活にする
・カルチャーを堪能する
読書 100冊 漫画 100冊 CD25本 アニメ300話 ドラマ15本 映画30本
・ヨーロッパに旅行する
・筋トレをする
・生の芸能・舞台に三ヶ月に一回は触れる
 
2019年 旅行したいところ
倉敷 仙台 鳥取 下関 ヨーロッパ 
 
2019年 勉強
ジェンダー中心に、今まで読んだことのないジャンルの本を読む
卒論(女性史・ジェンダー・思想史)
FP・美術検定を取る
 
 
これは一年通してでの目標です。
就活が出版業界ということもあって、今年は文化の年にしたいと思っているので、できればこれらの目標をぐ〜んと超えるように日々カルチャーに接していきたいなあと思っています。
 
この前テストが終わって、大学三年生の冬休みに突入したのですが、これでもう四年生になるのかと思うとびっくりします……もう大学生四年生だと…??
大学生活は本当に大変で色々あって、まいにち荒波を乗り越えていくような感じでいきていて、体感ではすごく成長したなあと思います。東京が全てというわけではないですが、東京に出てきて本当に良かったと思います。就職も東京でするつもりですが、いつかは地元に帰って地元の子どもたちを支えるようなことができたらなあとも思っています。
茅野はまあまあ東京に近いので、忙しさにかまけず、たまには地元のイベントにも参加したいなあと思っています。
 
夏のあたりの記事を全然かけていないですが、ゆっくり書きつつ、今年も月に一回〜二回はブログを更新していけたらなあと思います。本当に何もないブログですが、たまに見にきてくださる方がいらっしゃると思うと、やっぱり嬉しいですね。
 
地味にnoteで小説を書いていたりするのですが、こちらも誰か一人にでも読まれていると思うとじんわり嬉しい気持ちになります。やっぱり書くことは楽しいなあ。
 
 

悪魔を憐れむ歌

2018年も終わるということで、毎年年が終わる早さにびっくりしていますが、今年の振り返りをしたいと思います。毎年毎年、年の瀬までが本当に一瞬ですねえ。

タイトルはカウボーイビパップのタイトルから。ヘヴィ・メタル・クイーンとかボヘミアンラプソディーも好きなエピソードです。

 

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2018年ざっくり振り返り

一月 成人式 テストを受けた(気がする)

二月 大阪に旅行に行く 宝塚を観に行く

三月 名古屋・京都・福岡に旅行する 

四月 記憶がない(映画見たり美術館行ったり)

五月 中国と香港に行く 新しいバイトとインターンを始める

六月 バラ園・美術館に行った 検定を受けた(受かった)

七月 祐天寺・川越・菊池さんの個展に行く

八月 山形・江ノ島尾道・高尾山・キャンプ

九月 京都・軽井沢に行く 劇を観に行く

十月 台湾に行く ディズニー バイト先でインターンを始める

十一月 美術館行ったり就活対策したり

十二月 アメリカから友達が来る 友達と遊ぶ 箱根旅行

 

こうして振り返ると、2018年はとにかくたくさん動いた年でしたね…。

今年旅行に行った場所は大阪・名古屋・京都・福岡・中国香港・山形・尾道秩父・台湾・箱根・軽井沢の十一箇所です。当社比では結構たくさん行ったんじゃないでしょうか。初めて足を運んだ駅や場所も多く、東京を開拓できた気がします。チャレンジしたことも多かったですね。ジャズバーとか、宝塚・演劇とか、古着屋さんもカフェ巡りもたくさんできた年でした! 

 

 

読書80冊→54冊

森瑤子→カフェオリエンタル 熱い風 デザートはあなた 彼と彼女 秋の日のヴィオロンのためいきの 女ざかり

京極夏彦姑獲鳥の夏 魍魎の匣 狂骨の夢 鉄鼠の檻 女郎蜘蛛の理 塗仏の宴・宴の支度

北方謙三三国志:一巻(天狼の星)二巻(参旗の星)三巻(玄戈の星)四巻(列肆の星)五巻(八魁の星)六巻(陣車の星)七巻(諸王の星) 水滸伝:九巻(嵐翠の章)十巻(濁流の章)十一巻(天地の章)

よしもとばなな→ハードボイルドハードラック ハチ公最後の恋人 アルゼンチンババア チエちゃんたちとわたし さきちゃんたちの夜 SLY アムリタ上 アムリタ下 ひな菊の人生 南米と不倫 マリカのソファー/バリ夢日記 アンドロメダ・ハイツ(王国その1) 痛み、失われたものの影、そして魔法(王国その2) ひみつの花園(王国その3) サウスポイント スナックちどり ジュージュー 海のふた アフター(王国その4) スイート・ヒア・アフター まぼろしハワイ

川上弘美:おめでとう 美輪明宏:光をあなたに 水野敬也:夢を叶えるゾウ ユルスナール:東方奇譚 喜多喜久:死香探偵 志村ふくみ:色を奏でる 冲方丁天地明察 ダン・アリエリー:予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 フリーターズフリーフェミニズムはみんなのもの情熱の政治学 伊藤公雄男性学・女性学改訂版 斎藤環戦闘美少女の精神分析

 

思ったより読めてなかったですね…。アニメやドラマ含め、スマホをいじる時間がものすごく長いので、来年はそれを気をつけて本を読んで行きたいし、来年は漫画もどんどん読みたいなあと思います。

 

 

 

ドラマCD

目標を立ててたわけではないのですが、月に2本〜3本くらい買っていたので、おそらく30本弱くらいかな…? 推し声優が裏名に出たり、同人CDを買うようになったりしました。最近はCD玄人すぎて、出演声優さんや設定を加味した上でシナリオライター買いしてます。あまりにもシナリオに粗があると声優さんの演技でも誤魔化しきれないところがあるので…。個人的にはシナリオ展開にある程度納得できるという前提でキャラクター設定が生きると考えているので、設定てんこ盛りだけどシナリオがガタガタ…よりかは、ある程度シナリオも無理がない方が好みです。来年も気になるCDに出会えるといいなあ。

 

 

映画 (目標:15本→19本)

グレイテストショーマン 空海 ST映画2本 戦国BASARAジャッジメント ゼロの執行人 攻殻機動隊SSS  セックスアンドザシティ セックスアンドザシティ2  ルパン三世血煙の石川五右衛門 ロードオブザリング ロードオブザリング二つの塔 ロードオブザリング王の帰還 ハムナプトラ失われた砂漠の都 ハムナプトラ2黄金のピラミッド スコーピオンキング キングオブエジプト ファンタスティックビースト黒い魔法使いの誕生 ボヘミアンラプソディー

ファンタビがすごく面白かったので、ロードオブザリングを始めて見ました。やっぱりハリーポッターシリーズはワクワクする……。気になる映画(カメ止めとか)あるんですが、見切れなかったので、ぜひ来年みたいなあ。でも今年話題になった映画は体感ですが結構みにいけた気がします。

 

 

アニメ(目標:300話→700話以上)

坂道のアポロン(12) ボールルームへようこそ(24) ACCA(12) 斉木楠生2期(24) シティーハンター(52) コードギアス反逆のルルーシュ(25) コードギアス反逆のルルーシュR2(25) 攻殻機動隊(25) 攻殻機動隊2(26) アカメが斬る!(24) デビルマンクライベイビー(10) 七つの大罪シーズン1(24) 七つの大罪戒めの復活(24) 斉木楠雄のΨ難2期(24) 弱虫ペダル4期(25) キルラキル(24) ピンポン(11) 東京レイヴンズ(24) 魔法科高校の劣等生(26) K(12) K 2期(12) 甲鉄城のカバネリ(12) バキ1期(13) アルドノア・ゼロ(24) ルパン三世third(24) キングダム一期(53)  キングダム二期(53) 魔法少女まどか☆マギカ(13) 輪るピングドラム(25) タイガーアンドバニー(26) バナナフィッシュ(24) はたらく細胞(13) 昭和元禄落語心中1期(13) カウボーイビパップ(26)

今年はネトフリのおかげで見るアニメの幅が広まったし、過去放映の名作をたくさん見ることができました! 七割くらいみてよかった、記憶に残るアニメが多いのも嬉しいところ。歳のせいか、オタク歴の長さのせいか、夢女するキャラクターより、推しになるキャラクターの方がおおかったなあ。推しと夢推しの間らへんの感情で好きになるキャラがほとんどです。

  

ドラマ

BOSS  BOSS2期 ST  臨場 アンナチュラル 99.9 シーズン1 99.9 シーズン2 シャーロックS4 メンタリスト シーズン 1-7 ゴシップガール シーズン1-6 おっさんずラブ

海外のロングドラマに手を出した年です。アンナチュラルとシャーロックを見れてよかった…。でもバチェラーとかテラスハウスをみれてないので、Amazonプライム・ビデオで見ようか迷ってます。来年も面白いドラマを追いかけたいなあ。

 

 

あんまり創作できなかったのが気になるところですけど、上半期は検定とかゼミとかがんばったので、今年は勉強もある程度頑張ったのかなあと思います。下半期は逆にゼミに以外何にもしてないので、テストが恐ろしいところ……。てゆ〜〜かレポートやんなきゃ…。就活で目の回るような忙しさが始まると思うので、体調に気をつけて就活したいなあと思います。

あとは来年は漫画もどんどん読みたいですね! キンドル登録しようかなあと思ってます。来年の目標記事みたいなのはあしたまたあげるとして、個人的には2018年はとっ散らかりつつも奮闘した一年なのかなと思います。

 

それではみなさん、良いお年を!